最適な老眼鏡(シニアグラス)を探せ
40歳代中頃から近いところが見えにくくなって、老眼の仲間入りをしました。あれから年々少しずつ老眼が進んで今50歳台半ばで老眼鏡の度数は1.5〜2.0まで進んでいます。
若い頃は視力は良くてずっと1.5、時には2.0になることもあり、現在でも視力検査すれば1.2〜1.5です。でも近くは全然ダメ。0.1より悪い。
でもって老眼鏡を使い始めたのですが、最初は町の眼鏡屋さんにある1500円位の度数1.0のオーソドックスなやつ。でも老眼鏡ならではの色々不便な所があるんですよね
老眼鏡あるある
- 使いたいときにどこに置いたか忘れる
- 必要な時にカバンから出すのが手間
- 老眼鏡で車の運転ができないので、ナビが見えにくい
- 工場内のように安全眼鏡が必要な所では老眼鏡を代用できない
最後の4.は工場勤務の人だけの特別なケースですが、工場内に度なしの安全眼鏡で出向くと、確実に現場で字を読むことができません。(眼鏡を一旦外して老眼鏡をかけ直すという不安全行為が必要です)
どんな老眼鏡を試したか
チェーン
問題1と2が解決。付け外しは少々手間ですが問題3も解決しそうです。一番安上がり。でも眼鏡のツルに純正でない紐をつけることになるので、一体感がないというか、外して置いておく時に紐が眼鏡にまとわりついて絡まったりして、使おうかなと思った時に一手間かかりちょっとイラッとする。
クリックリーダー
これもチェーンと同じく問題の1〜3がほぼ解決。首に掛けるところも一体感があり、装脱着が簡単で、見た目のすっきりとおしゃれ感あり。火野正平がテレビでつけているのを見た人も多いと思います。敢えて難を言えばコンパクトに折りたためないので外した時カバンなどの入れて携行できません。家で使うにはこれでいいのですが、仕事で工場内に入る時に安全上首にぶら下げることが禁止されているので使えません。
あと特徴を挙げるとしたら装脱着時はマグネット部分の接合離合に両手が必要です。
ネックリーダーズ
これはクリックリーダーの携行性を改善したものと私は思っています。折り畳んでカバンにいれて、移動先で首に掛けられる老眼鏡として使えます。片手で装脱着可能です。ただクリックリーダーよりは首に掛けた時の安定感がやや乏しく、落ちそうで落ちないという不安な気持ちになる人もいると思います。
遠近両用眼鏡
小さい頃から目がよかったので眼鏡を作るという発想はなかったのですが、工場内で安全眼鏡と老眼鏡の両方を満たすにはこれしかないと思い導入して見ました。但し私は遠くは見えるのでレンズの上側の「遠」は度なしで、下側の「近」のみ度を入れています。この場合の欠点はまず遠近両用眼鏡自体が高価なこと、眼鏡を作ったことのない私にとって眼鏡がこんなに高い物とは知りませんでした。後は老眼鏡に比べて老眼鏡の機能自体はやや劣るということです。やはり老眼鏡の方が近くは見やすい。
はずきルーペ
老眼鏡で目の焦点は合っても、文字が小さい場合読むのがつらくなります。そんな時、このはずきルーペが文字を大きくして読むのを楽にしてくれます。倍率は1.32倍、1.6倍、1.85倍とありますが、倍率が大きければいいという訳でもなく、見るもののまでの距離にあったものを選ぶ必要があります。
私は眼鏡屋さんで色々検討して、1.6倍(焦点距離30〜40cm)にしました。老眼鏡と併用するともう少し焦点距離が短くなりますので、必要に応じて老眼鏡との併用を使い分けたらいいと思います。眼鏡屋さんの話では1.85倍は釣りとか細かい作業をする人向けとのことです。1.85倍だと私はかなり近づけて見ないと焦点が合いませんでした。
拡大鏡付きライト
老眼が進んでくると、老眼鏡だけでは不十分な時があります。例えば機器のシリアル番号の様な極小文字を見たり、指先を使うような細かい作業をしたりするときは老眼鏡だけでは困難な時が多いです。こんな時に拡大鏡(ルーペ)が活躍するのですが、一緒に照明も工夫して明るくするとよく見えます。
私のお気に入りはオーム電機のL-ZOOM ルーペ付き LEDスタンドライトです。これはLEDの卓上スタンドですが、1.8倍と4倍の拡大鏡がついていて上の蓋をあけると照明で光を当てながら、上からルーペ越しに対象物を見ることができます。両手が使えるので作業をするのに便利です。
まとめ
家での常用はクリックリーダーになりました。何しろ老眼鏡の機能は十分でよく見えるし、首に掛けた時、落ちないという安心感があります。
会社では遠近両用眼鏡とネックリーダーズの併用です。工場内では遠近両用を掛けて、より老眼鏡の機能を発揮して欲しい事務所内ではネックリーダーズ。ネックリーダースは移動先の事務所までカバンに入れてその事務所でも首から掛けられて便利です。 本を読むときははずきルーペがあれば楽です。本を読もうという気になります。
家での細かい作業ではルーペ付きLEDスタンドが活躍します。
ここまで色々試行錯誤しましたが、なんとか老眼に負けずに日々暮らしていける体制が整いました。お金も掛かっています。若い頃は当たり前のようにできていた「見る」という能力がこんなにコストと労力を掛けないと手に入れる事ができない事実に愕然とします。
しかし考え方を変えれば、逆に現代は技術の力で若い頃の能力を維持できるようになっているとでも言えませんか?昔の人は衰える一方で大変だったんだろうなと思います。
以上老眼に負けずに「中年力」アップ